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投資対効果で時間を買えるようになるための思考方法

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フリーランスに限らずですが、出費を抑えることに意識が向きすぎてしまって、過度な節約をしている人が世の中にけっこういると感じました。 

出費を抑えようとする事は良い事だと思いますが、一方で節約することによって逆に損をしている場合もあります。

今回は自分が実際に行なっている具体例を踏まえながら、投資した方が良い事、出費を抑えた方が良い事をご説明していきたいと思います。

 


そもそも、なんのために節約するのか

答えはシンプルで、手元に残るお金を残すためです。

では手元に残るお金はどう算出できるかというと、

手元金 = 収入 - 出費

になります。

 

なので、手元金を増やすには


1. 収入を増やす
2. 出費を減らす

 

の2つしかないのですが、節約は「出費を減らす」取り組みになります。

 

その節約は本当に無駄遣いなのか?

ここからが今回の本題になります。

まずそもそも、その節約するという判断は「手元金を増やす」ための最適な判断なのでしょうか?

先ほどの計算式になりますが、手元金は 収入 - 出費 で計算できます。

 

確かに出費を抑えれば手元金は増えるという計算になりますが、出費をすることで収入も増やせるというケースもあります。

 

ここでは、その視点をするための考え方を次の具体例で説明していきます。 

 

具体例その1:新しい技術を勉強するとき

例えば、あなたは時給4,000円でお仕事をしているとします。

今後機械学習のお仕事をしたいと考え、勉強を始めるのですが、そのとき選択肢が2つあります。

 

1. 1冊1万円の機械学習の本を買って5時間で勉強する

2. 独学でネットサーフィンしながら20時間かけて勉強する

 

どちらも勉強後は同じ実力を身につけられるとします。さて、あなたならどちらを選びますか?

 

 

 

それでは回答です。

この場合、私は「1. 本を買って5時間の勉強」を選びます。

 

「1. 1冊1万円の機械学習の本を買って5時間で勉強する」を選んだ場合にかかる実質コスト

あなたの時給は4,000円なので、5時間の勉強時間には

4000円×5時間=20,000円

の価値と等しいです。

 

そして1冊1万円の本を買っているので、合計のコストは

10,000円 + 20,000円 = 30,000円

になります。

 

「2. 独学でネットサーフィンしながら20時間かけて勉強する」を選んだ場合にかかる実質コスト

同じく時給4,000円なので、20時間の勉強は

4000円×20時間=80,000円

の価値と等しいです。

 

本を買うなどはしていないので、合計コストはそのまま80,000円になります。

 

このように本を買って時間を短縮することで実質のコストは下がります。

 

「浮いた15時間まるまるお金になるとは限らない」という意見もあるでしょう。

もしあなたが時間が有り余っているなら2番の選択肢もありですが、時間がない中で収入を増やしたい場合は1番しかありません。

 

また、空いた時間を個人開発などの「更に稼ぐための活動」に使うことも出来ます。

 

大事なのは、本を買うことで時間を買っているという考え方です。

本を買う以外にも、「専門家に教えてもらう」「有料のオンラインスクールに通う」などがあります。

 

具体例その2:個人開発のUI/UXデザインをするとき

 

エンジニアが個人開発をしていると、ほぼUI/UXデザインの作成する必要があります。

このとき、UI/UXデザインを作る方法として2つの選択肢があります。

 

1. 自分でデザインを勉強してつくる(所要時間は100時間)

2. デザイナーに依頼して30万円でつくってもらう(説明に使う自分の所要時間は5時間)

 

先ほど同様、あなたの時給は4,000円とし、どちらも同じクオリティのデザインが出来上がるとします。

 

この場合はあなたならどちらを選びますか?

 

 

 

それでは回答です。

この場合、私は「2.デザイナーに依頼して30万円でつくってもらう」を選びます。

 

先ほどと同じように計算してみると、

 

「1. 自分でデザインを勉強してつくる(所要時間は100時間)」

時給4,000円 × 100時間 = 400,000円

 

「2. デザイナーに依頼して30万円でつくってもらう(説明に合う自分の所要時間は5時間)

時給4,000円 × 5時間  + 300,000 = 320,000円

 

このように、お金を使って依頼することで逆に8万円分実質的に安く出来るといえます。

しかも、実際には専門家の方が詳しいのでクオリティも高いことが多いです。

 

もちろん、自身のデザイン力を高めてその複合スキルで単価を上げることを考えたり、作った後の修正コストなども見ると一概にどちらが良いかの判断は難しいのですが、やはり自分の時間がない中で何に時間を使うべきかを考えると、デザイナーに依頼する方がよいでしょう。 

 

これは営業やマーケティングSEO対策をするときも同じです。エンジニアは依頼を受ける側であることが多いので、人に外注する経験がない人が多いと思います。そのため、全てを自分で行ってしまいますが、今後個人開発などを考えている人は早めにこの思考を身につけておくと良いと思います。

 

その他の例

書き出せばもっとあると思いますが、すぐに実行できそうな例を書き並べてみました。

  • ご飯を作る時間がもったいないので外食や家事代行に依頼する
  • 食器を洗う時間がもったいないので食洗機を使う
  • 掃除が面倒なのでルンバを買ったり家事代行に依頼する
  • 有料noteを買う
  • 有料セミナーに参加する
  • タクシーを使う
  • 飛行機を使う
  • 新幹線を使う
  • 税理士を雇う
  • その他専門家に依頼する

 

もちろん、家庭の事情などでわかっていてもできないこともありますが、基本的には体系的な情報ネットや一般的には聞けない専門家の話など、自分で行うと時間がかかりすぎてしまうことには投資対効果が高いです。

 

更に一歩上の視点を

ここまでは、自分の時給換算で投資対効果を判断するというお話でしたが、自分はもう一つ、更に上の視点があると思っています。

 

それは将来早く収入UPができることに時間を使うという視点です。

 

ルンバを買ったり税理士に依頼するなど、目先の投資対効果で言えば、自分で行なった方が安くなるケースもあります。

 

しかし、2年、3年、10年といったスパンでみるとどうでしょうか。

 

将来の自分の時給が早く上がる事で、十分に取り返せるという判断もできます。

 

そのため、現時点では自分の時給より高くても、早期投資をするという考え方もしてみるとより良いでしょう。

 

 

最後に

極論としては物を買ったり依頼する時は、自分の時間を節約・短縮できるものにはとことん投資するべきです。

 

しかし、お金は有限です。

 

まずは、今の自分の時給に換算して、空いた時間働けば手元に残るお金が増えると思うから投資していくのが良いでしょう。経費に出来るのであればなおさらです。

 

その後に更に上に視点での投資を考えれば良いかなと思います。

 

成果をあげる人たちは皆、時間を買うという考え方をしていますので、色々とお話を聞くと「なるほど!」と思えることが多々あります。そういった方々とお話するのも自身の思考レベルをあげる良い機会になるでしょう。

 

お金も有限ですが、人生も有限です。この記事が少しでも誰かの役に立てばうれしいです。

 

P.S.

 

2019年5月7日にフリーランスエンジニア互助会をつくりました。サロンではなく無料のコミュニティになります。現在は16名になっていますが、まだまだコミュニティメンバー募集中です。興味持たれた方はぜひご参加してみてください。

※互助という形になるよう、会社員・フリーランス問わず、二年以上の業務経験がある方のみとなっております。

 

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